上から叩きつけるスイングは“卒業”　打ち終わりに確認…ゴロ量産を防ぐ「グリップの位置」

野球スキルコーチ・菊池タクト氏が推奨する「ストップヒッティング」

　理想的な力強い打球を飛ばすには、正しいスイング軌道を身につけることが必要だ。凡ゴロや力のないフライではなく、強いライナーを打つ鍵は、両腕の使い方にある。野球スキルコーチの菊池タクトさんは「ストップヒッティング」というドリルを勧めている。

「ストップヒッティング」は構えた状態から手を捕手側に引き、グリップを上げながら、ティーに置いたボールを打つ。重要なのは打ち終わりのグリップの位置で、「両手のライン上か、さらに上で終われるようにします」と説明する。

　この練習では足を使わないことで、上半身の動きに集中できる。バットを短く持ち、グリップを余らせることでスイング軌道が視覚的に確認しやすくなる。

　ポイントはフォロースルーは取らず、ボールを捉えてグリップが上がったところでフィニッシュすること。打ち終わりで手首を返してグリップが体側に戻らないよう注意することが大切だ。

　グリップを余して打つためお腹に当たるのではないかと恐怖心を感じる場合は、練習用のハーフバットを活用してもOK。この場合も少しだけグリップを余らせ、ヒッティング時の余った部分の向きをチェックすることで、正しいスイング軌道が身についていく。

（First-Pitch編集部）