球速アップに直結する「体の部位の強度」 高価な器具は不要…ダンボールでできるドリル

「Perfect Pitch and Swing」代表の長坂秀樹さん推奨…ダンボールでできるトレーニング
筋力トレーニングはジムや器具を使わなくても行える。神奈川県の野球塾「Perfect Pitch and Swing」代表の長坂秀樹さんは、家庭でも簡単にできる方法を提案する。必要なものはただ一つ、どの家にもあるダンボール。専門器具を購入する必要がなく、グラウンドでも自宅でも気軽に取り組めるトレーニングだ。
この練習は「ショルダーブリッジ」と呼ばれるトレーニングを応用したもの。「器具を使わなくてもダンボールで代用できます。これならグラウンドや自宅でもできますし、負荷をちょっとつけたものになります」と長坂さん。高価な器具ではなく、スーパーマーケットなどで手に入るダンボールで効果的に筋力を強化できる点が魅力だ。
具体的な方法は、まずダンボールを床に敷いて、その上に仰向けになる。次に両足の下に小さな長方形のダンボールを1枚置く。そして、膝を立てた状態でお尻とつま先を上げ、小さなダンボールを前後にスライドさせていく。この動きで、投球に必要な体幹とハムストリングを効果的に鍛えることができる。
慣れてきたら片足でも挑戦したい。片足での実施はより高い負荷がかかるため、自分の体と相談しながら回数を決めていこう。体の軸を安定させる感覚も身につき、安定した投球フォームにもつながる。
お金をかけなくても、工夫次第で効果的なトレーニングは十分に可能だ。ダンボールを滑らせるように動かすことで高い効果が得られる。球速アップを目指す子どもたちたちの強い味方になるトレーニングだ。
(First-Pitch編集部)
球速を上げたい、打球を遠くに飛ばしたい……。「Full-Count」のきょうだいサイト「First-Pitch」では、野球少年・少女や指導者・保護者の皆さんが知りたい指導方法や、育成現場の“今”を伝えています。野球の楽しさを覚える入り口として、疑問解決への糸口として、役立つ情報を日々発信します。
■「First-Pitch」のURLはこちら
https://first-pitch.jp/