阪神Jr.、5戦9発の猛打で3年ぶり2度目の日本一 OB監督も感無量「子どもの成長って凄い」

3年ぶり2度目の頂点に立った阪神ジュニア【写真:加治屋友輝】
3年ぶり2度目の頂点に立った阪神ジュニア【写真:加治屋友輝】

連覇狙う鷹Jr.を3発で撃破…2者連続弾で勝ち越し、最終回にダメ押し弾

 全国の逸材小学生がプロ野球と同じユニホームを着用して戦う「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2025」は29日、東京・神宮球場で決勝戦が行われ、阪神タイガースジュニアが3年ぶり2度目の優勝を果たした。3本の本塁打を放ち、2連覇を狙った福岡ソフトバンクホークスジュニアを6-4で破った。

 初回に馬野心輝の適時二塁打で先制すると、2回には2死満塁から敵失で2点を追加。3回には増田湧心、藤本理暉の2者連続本塁打で勝ち越した。1点リードの6回には山本怜唯が今大会3本目となるソロ本塁打を放ち、突き放した。

 予選リーグでは3試合で20得点。準決勝の広島東洋Jr.戦でも辻本旭と藤井翔慎に一発が飛び出すなど、5試合で計9本塁打を記録した。奇しくも今年の日本シリーズと同じ対戦カードとなった一戦で、“雪辱”を果たした。

 球団OBで、チームに携わって3年目の玉置隆監督は感無量。「夢を見ているような感じです。大会が前は勝てない時期が長かったのでまさかこういう結果で終われるとは思っていなかったです」と話すと、絶句。「昨年、一昨年大会で負けて泣いている子どもの顔を忘れたことがなかった。報われました……」と声を震わせた。

 5試合で9本塁打を放つなど猛打を振るった打線について言及。大会前の練習試合では本塁打が1~2本しかなかったそうで、「まさかこれだけ出るとは思っていませんでした。子どもの成長ってすごい。試合の中で成長してびっくりさせられるばかりです」と称えた。

 連覇を狙ったソフトバンクは初回に1点を先制されたが、その裏に暴投と敵失で1度は逆転。2回に信樂隼大朗、5回に石光奏都がソロ本塁打を放つなど追い上げたものの及ばなかった。

【大会最終日 結果】
◎準決勝
福岡ソフトバンクJr. 4-3 東京ヤクルトJr.
阪神Jr. 4-1 広島東洋Jr.

◎決勝
阪神Jr. 6-4 福岡ソフトバンクJr.

〇表彰選手
最優秀選手賞:山本怜唯(阪神Jr.)
優秀選手賞:石光奏都(福岡ソフトバンクJr.)
NPB特別賞:割石有音(巨人Jr.)

(First-Pitch編集部)

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