ルーキーで侍J抜擢…23歳右腕の“異能” 指導陣も期待、世界の舞台で生きる「特徴」

ブルペン入りした侍ジャパン・鈴木豪太【写真:井上学】
ブルペン入りした侍ジャパン・鈴木豪太【写真:井上学】

ソフトバンク・鈴木豪太に倉野投手コーチ「いろんな役割ができる」

 野球日本代表「侍ジャパン」は6日、サンマリンスタジアム宮崎での秋季キャンプ3日目に臨んだ。12日から始まる「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」に向け、一部の投手はブルペンでの投球練習を実施。その中でも“侍ジャパンのジョーカー”として面白い存在になりそうなのが、ソフトバンクの鈴木豪太投手だ。

 倉野信次、大塚晶文両投手コーチが見守る中、1人ブルペンで投げ込んだ。この日は普段は投げないツーシームを投じる場面も。ソフトバンクで日頃から鈴木を指導する倉野投手コーチは「良かったですよ。石田(裕太郎)投手に教えてもらったって喜んで投げていました」と笑顔だったが、「急に使うと少しミスはあるかもしれないので、そこは追々という形で」と実戦で投げることには慎重な様子を見せた。

 鈴木は西武の篠原響投手とともに、井口ジャパンの守護神候補の1人でもある。7日に予定される初の実戦、ロッテとの練習試合では9回に1イニング投げることが予定されている。倉野投手コーチは「いろんな役割ができるかなと思っています。使い勝手、というとあれですけど、投げるシチュエーションはどんな場面でもいける投手だと思っている」と太鼓判を押す。

 もう1つ、鈴木を特別な存在とするのが、特徴のあるサイドスローで投げる変則右腕であることだ。剛球を投げる投手が多い国際大会では、アンダースローやサイドスローなどの変則投手が生きることが多い。今回、鈴木が侍ジャパンに初選出された経緯について、倉野投手コーチは井口資仁監督に推薦したことを認めつつ、「そこだけが狙いではないですけど、総合的に見て抑えられるレベルかどうかが選考の理由になりました。フォームに特徴はあるので、(打者のリズムを崩す)そういう役割もできるかなと思います」と期待をかけた。

 今季はプロ1年目ながら40試合に登板し、4勝1敗5ホールド、防御率1.74の活躍でチームの日本一に貢献した。1年を戦い抜いたルーキー右腕が、井口ジャパンでもカギを握る存在となりそうだ。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

RECOMMEND