大量戦力外&功労者を放出も…鷹の“ギリギリ”な現実 気になる一手、どうなる「60」

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:加治屋友輝】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:加治屋友輝】

既存選手は計算上60人…三笠GMも認めた「70人の枠」

 ソフトバンクは6日、東浜巨投手の広島への無償トレードを発表した。今秋の戦力外通告と引退、今回の移籍を反映すると、既存の支配下選手は計算上60人。それでも、ドラフトで指名した8人が入団すれば68人となり、上限70人まで残るのは2枠だ。新戦力の獲得に加え、育成選手の昇格を考えると、かなり“ギリギリ”な状況にある。

 10月26日の戦力外通告は14人に上ったが、支配下選手は秋広優人内野手ら6人で、残る8人は育成だった。NPB公示上の70人から、この6人と引退した中村晃内野手、すでに通告された大江竜聖投手を引くと62人。29日に通告された緒方理貢外野手と、今回の東浜を差し引いて60人となる。育成選手への通告では支配下枠は空かず、大量通告がそのまま同じ人数分の余裕につながるわけではない。

 ドラフトの支配下指名は9人だが、9位の米ペンシルベニア州立大・佐藤幻瑛投手については、担当スカウトも来年の米国でのプレーを見据えており、今オフの加入を前提にはできない。68人という試算は佐藤を除いた場合で、仮に9人全員が加われば69人。新戦力を迎えるだけで、空きは1枠に縮まる。

 こうした枠の事情は、東浜の移籍にも関わっていた。三笠杉彦取締役GMは、登板機会を求める本人の意向を説明した上で、「ご存知の通り、70人の枠がありますので。そういう観点からもこういう判断をしました」と明かした。長年の功労者に新たな活躍の場を用意するとともに、編成上の余地を確保する判断でもあった。

 空き枠を必要とするのは、外部からの補強だけではない。今季は大竹風雅投手、藤原大翔投手ら7人が育成から支配下へ昇格した。今秋も育成ドラフトで15人を指名し、1軍を目指す競争は続く。新人の受け入れや補強で枠を使い切れば、ファームで結果を残す選手が現れても、枠を空けなければ支配下には引き上げられない。

 今季はパ・リーグ3連覇に続き、日本シリーズでもDeNAに4連勝して2年連続の日本一をつかんだ。今後の契約や外国人選手の去就で人数は変わるものの、新人を迎えた後にも、シーズン中の補強や育成昇格に備える余地は必要になる。日本一の戦力を維持しながら、次に伸びてくる選手のための枠をどう残すか。東浜を送り出した後も、編成の調整は続く。

(Full-Count編集部)

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