鈴木誠也に最適な移籍先は? MLBが挙げた“完璧な”条件…年俸40億円も「妥当な範囲内」

ブルージェイズは今季の得点数、本塁打数でMLB最下位
カブスからFAとなった鈴木誠也外野手に、ブルージェイズが最適な移籍先として浮上している。米大リーグ公式サイトのブルージェイズ番を務めるキーガン・マシソン記者は、5日(日本時間6日)に掲載した記事で、鈴木が同球団の補強ポイントに合致することを指摘。戦力面、資金面、そして日本市場とのつながりという3つの条件を挙げ、「理論上は、両者は完璧な組み合わせだ」と評価した。
同記者は「もしあなたがプロのマッチメーカー(仲人)なら、セイヤ・スズキとブルージェイズをデートで引き合わせたいと思うだろう」と表現。両者が実際に惹かれ合うかどうかは今後数週間から数か月で明らかになるとしながらも、鈴木は球団がFAに求める条件をすべて備えていると分析した。
戦力面で大きな理由となるのが、長打力のある外野手を必要としていることだ。ブルージェイズは今季、得点648、本塁打152本でともにMLB最下位に終わり、打線の強化が課題となっている。マシソン記者は、外野手の補強が長打力を加える最も手っ取り早い方法だと指摘した。
鈴木は今季、打率.270、26本塁打、出塁率.368、OPS.841を記録。右翼を主戦場とし、30本塁打以上を狙える打力に加え、守備面でも高い評価を受けている。守備指標を踏まえ、その価値は好守で知られるネイサン・ルークスにわずかに及ばない程度だという。走塁は鈴木の強みではないものの、十分な速さを備えており、打撃力でその課題を補えると評価した。
年俸31億円超も「十分に妥当」
金銭面でも獲得は十分に可能だという。初期の予想では、鈴木の年俸は2000万ドル(約31億6800万円)から2500万ドル(約39億6000万円)の範囲。4年から5年の契約となれば、契約後半に衰えが出てくる可能性はあるものの、同記者は球団の財政面に問題はないと指摘した。
ブラディミール・ゲレーロJr.内野手とディラン・シーズ投手の高額契約を除けば、今後5年間に大きな負担となる契約はそれほど多くないという。積極的に資金を投じている球団にとって、鈴木の獲得に必要な金額は「十分に妥当な範囲内」に収まると見ている。
さらに大きな要因として挙げたのが、日本市場とのつながりだ。鈴木は岡本和真内野手と日本代表でともにプレーした経験がある。ブルージェイズは日本市場での存在感を高めようとしており、2026年の一部ビジターゲームでは、岡本を取材する日本人記者の数が球団を取材するカナダ人記者を上回ったという。
長打力を備えた外野手を必要とするチーム事情、現実的な年俸、日本市場の強化という球団の方針。マシソン記者は3つの条件がそろう鈴木を「完璧な組み合わせ」と評したが、実際に移籍が実現するかは今後の交渉次第。日本人スラッガーの去就に注目が集まる。
(Full-Count編集部)