イチロー氏の指導に監督「グサグサ」 手厳しい言葉に実感…Z世代に“足りない要素”

大分舞鶴高で指導を行ったイチロー氏【写真:代表撮影】
大分舞鶴高で指導を行ったイチロー氏【写真:代表撮影】

大分舞鶴高を2日間指導…河室監督「野球は楽しいだけが野球じゃない」

 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏が7、8の両日、大分舞鶴高を指導した。選手たちのプレーを見て、感じた課題を率直に伝えた2日間。河室聖司監督は「全部、グサグサ突き刺さりました」と振り返った。

 2日目の走塁練習では、二塁走者の打球判断を見て、練習を中断した。どの姿勢で待ち、どう判断すればいいのか。自身が長年かけてたどり着いた考えを約40分にわたって説明した。また、同校が県決勝で負け続けている明豊との違いについても鋭く指摘。野球に使える時間が限られる進学校だからこそ、「練習のクオリティーを上げていく、実戦練習のクオリティーを上げていく、これしかない」と訴えた。

 練習後には、部員から「強い人間とは」と問われ、イチロー氏は「耐える人かな」と回答。つらさや悲しさを経験する中で身につく「耐性」と、目的に向かって覚悟を持って飛び込む「胆力」を挙げた。

 河室監督が印象に残ったと話したのも、その言葉だった。「特に技術的な指導もさることながら、ややもすると今の高校生が足りないような耐性。あの話をしていただいて、やっぱ、喜びに向かうには、ある程度、犠牲、耐えることも必要だということを再認識させていただきました」。

 イチロー氏は今年6月、子どもへの指導について「指導は今、凄く難しい。指導者はみんな悩んでいます」と話している。その上で、感情的に怒るのではなく「論理的に、冷静に叱ってほしい」と提言。相手が理由を理解できるよう、愛情を持って接することの大切さを説いていた。

 今回も課題を率直に伝えながら、最後は選手たちに「他人にゆだねるのではなくて、自分たちでそれができたら」と呼びかけた。指摘を受けた時間を忘れず、仲間同士で伝え合ってほしい。河室監督は「野球は楽しいだけが野球じゃない」と、部員とともに受け取った言葉をかみしめていた。

(Full-Count編集部)

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