米メディアが大特集 イチローとジーター、偉大なのはどっち?
イチローはジーターよりも優れた選手
究極の選択と言えるだろうか。米ケーブル局ESPN電子版が、ヤンキースのイチロー外野手(40)と、今季限りでの引退を表明しているデレク・ジーター内野手(39)のどちらが選手として優れているかを検証する原稿を掲載し、話題となっている。分析原稿に定評のあるデビッド・ショーエンフィールド記者によって書かれており、HP上でアンケートも実施。軍配は僅差でイチローに上がっている。
ショーエンフィールド記者は、これまでに執筆してきた記事で、ジーターの偉大さを認めている。遊撃手としては、メジャーリーグ史上でホーナス・ワグナーに次ぐ2番目の選手で、3位はカル・リプケンJrだと言及。ワグナーは1800年代終盤から1900年代序盤までプレーし、首位打者8度、打点王5度と輝かしい実績を持つ。さすがに、この名プレーヤーにはかなわないものの、歴代1位の2632試合連続出場を誇るリプケンよりも優れた選手だと認識している。
引退を表明して迎えた今季、ジーターはどの球場でも敬意を表されることになるが、我々が感謝をするべき選手がチームメートにもいるとしている。イチローはジーターよりも優れた選手だというのだ。
イチローが2001年に27歳で海を渡り、39歳(昨年)までの間に出場した試合の勝率は43.7%で、ジーターの57.8%が上回る。これは確かに小さな差ではない。一方で、個人の成績としてはどうか。
ジーターのメジャーでのルーキーシーズンは1996年で22歳の時。では、イチローが22歳から26歳までの間、ジーターと同様に優れたプレーヤーだったと検証できるのだろうか。ショーエンフィールド記者は、イチローが26歳以前に米国でプレーしていた場合、ジーターよりもいいWAR(セイバーメトリクスによる野球選手の総合評価指標)を残せていたと仮説を立てることは可能だとしている。