前評判通りだった「松坂2世」 創志学園・高田は何がすごかったのか

強力打線に1失点完投

 第88回選抜高校野球は大会5日目を終えた。第1試合では創志学園(岡山)がエース・高田萌生投手の9回1失点の好投で夏春連続出場となった東海大甲府(山梨)の強力打線を封じ、5-1で勝利した。

 右腕の高田はソフトバンクホークスの松坂大輔投手に憧れ、投球フォームを研究し続けた。そっくりなフォームから「松坂2世」と呼ばれる。先取点こそ2回に与えたが、その後は危なげない投球でチームを勝利に導いた。

 松坂クラスと呼ばれる要素は投球フォーム以外にもあった。

 まずはスライダーのキレ味。中国大会、神宮大会でも相手打者が「あんなスライダーは見たことがない」と表現するほどのスライダー。東海大甲府打線もそのスライダーに苦しめられた。ストレートが来たと思い、打ちにいこうとスイングを始めた直後に、鋭く曲がって、視界から消えていく。この日は大きなカーブも交えながら投げ、的をしぼらせなかった。

 バッターを打ち取る嗅覚も素晴らしかった。

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