【野球と音楽】仮面女子・猪狩ともかインタビュー 事故から始球式、そして今…力をくれた西武
事故の直後に届いたサイン入りユニホーム「嬉しくて泣いてしまいました」
Full-Countがお送りする野球と音楽をつなげるインタビュー・シリーズ。今回はパ・リーグ連覇と日本一を目指す西武を熱狂的に応援する勝利の女神、仮面女子の猪狩ともかのロング・インタビューを3回に渡ってお届けする。最後は事故からわずか4か月半で人生2度目の始球式を行った彼女に、その支えとなったライオンズについて、これからの活動について語ってもらった。最終回では、猪狩ともかが選ぶ「西武歴代ベストナイン」も紹介する。
――第1、2回ではチーム、選手、球場グルメとライオンズのおすすめをたくさんお話ししていただきましたが、振り返ると事故からわずか1年しか経ってないんですよね。大きな怪我から心身ともに復活するためには、どんな人でもかなりの時間を要することは想像に難くないのですが、それを遥かに超えるスピードで猪狩さんは復活を果たしました。我々には計り知れないご自身との闘いはもちろんのこと、たくさんの方々の助けもあったとお話をされていますが、その中でもライオンズの選手の皆さんからの応援は大きな力になったとブログでも書かれていますよね?
猪狩「そうですね。事故にあった2018年4月12日の翌日の夜、ICU病棟でラジオをつけてもらうと、阪神から移籍してきた榎田(大樹)投手の初登板だったんです。途中で眠ってしまいましたが、翌朝、勝利したことを知りました。日本ハム戦で8点差をひっくり返して勝利した試合もあとから話を聞き、とても勇気付けられました。いろんな方に支えていただいた中でライオンズには入院中、試合も見ながら元気をもらっていました。そして、入院中に炭谷(銀仁朗)選手からライオンズの皆さんのサインが入ったユニホームを直接届けていただいて……」
――炭谷選手のお話はブログでも拝見しました。私たちには想像もできない大きな励みになったんでしょうね。
猪狩「はい。炭谷選手自ら選手の皆さんに声をかけていただき、ユニホームいっぱいのサインを集めて下さったんです。嬉しくて泣いてしまいました。それからも選手の皆さんやファンの皆さんからもエールを贈って下さり、ライオンズは私に大きな力をくれました」