日本とは、もはや別物? メジャーリーグのトレード事情
メジャーではトレードが活発化する時期、日本は無風
シーズンが開幕してから日米共に3ヶ月近くが経過しようとしている。オールスターファン投票の中間発表も行われ、ファンも現場も、迫るオールスター休暇の予定を立て始める頃だろう。遠征をあと数回こなせばやってくる激戦の中の一休み。オールスターに選出された選手たちは多忙なスケジュールとなるが、優勝をかけた真剣勝負から離れて精神的にリラックスできる期間となるはずだ。
一方でオールスター期間が迫ってくるということは、トレード期限日が迫っていることも意味する。メジャーリーグでは「ノン・ウェーバー・トレード・デッドライン」(トレード期限日)がシーズン中の一つの分岐点とも言える。優勝を目指すチームと、優勝争いから脱落して来年以降に向けてチーム作りをするチームと、明暗がくっきり分かれる時期だ。
メジャーリーグでは、すでにトレードの噂が話題の中心となっている。株式市場の話をしているかのような「バイヤー(買い手)」と「セラー(売り手)」という用語が飛び交い、どこがファイヤーセール(主力を大量放出すること)を行うかに注目が集まっている。これほどトレード市場が活発化するメジャーリーグに比べて、なぜ日本では活発化しないのだろうか。
明確な点を挙げれば、リーグの規模、そしてチーム数の違いが大きな要因だろう。