高校よりも大学 米国では大学スポーツが「狂気」を生み出す

数多くのプロ野球選手を輩出する甲子園、米国では同等の大会は見当たらず…

 甲子園で開催されている全国高校野球選手権は、日本では夏の風物詩となっている。日本の夏を彩るイベントは、多くのパ・リーグのスターたちが高校時代に成長を遂げてきた場所だ。プロ野球で活躍する選手たちはもちろん、それを見守るファンにとっても、甲子園とは特別な意味を持つ舞台だろう。

 パ・リーグ、そしてメジャーリーグで活躍している選手も、高校時代に甲子園で全国にその名を轟かせた。北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手、中田翔選手、千葉ロッテマリーンズの涌井秀章投手、埼玉西武ライオンズの菊池雄星投手、そして海を渡ったニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手、テキサス・レンジャースのダルビッシュ有投手などなど、名前を挙げ始めたらキリがないだろう。
 一方、野球大国でもある米国では、高校生が競い合う甲子園のような注目度が高い全国大会は存在しない。米国では私の知る限り州大会、そして隣の州などを巻き込んだ大会は存在するが、「高校最強のチーム」を全国で決める大会はない。

 全国トップを決めるような大会がない代わりに存在するのが、「エリアコード・ゲームズ」と呼ばれるショーケースの場である。スポーツ用品メーカーが協賛となり、気候が温暖なカリフォルニア州で開催される。今年も8月10日から12日まで、ロングビーチでニューバランスが協賛するエリアコード・ゲームズが開催されていた。

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