ロッテ鈴木が感じた日ハムドラ1吉田輝の可能性 「今後戦っていく上で、強敵になってくる」
初回の第1打席で14号2ランを放つなど吉田輝から2安打
■ロッテ 9-4 日本ハム(14日・東京ドーム)
ロッテ・鈴木大地内野手が14日、初対戦となった日本ハム先発・吉田輝から14号2ランを放ち、昨年話題をさらったドラフト1位ルーキーにプロの洗礼を浴びせた。
連敗ストップを託された黄金ルーキーに、初回から強烈な先制パンチを浴びせた。日本ハム先発・吉田輝のリーグ最初の対戦相手となったロッテ。先頭の荻野貴が今季4度目となる8号先頭打者弾でリードを奪うと続くマーティンが四球を選び動揺を隠せないルーキーの隙を見逃さなかったのが鈴木だ。
「ホームラン、フォアボールでバタバタしていたので、初球から行こう」と、迷いなく振り抜いた初球142キロの直球をとらえると、打球は右翼スタンドへ一直線。7月26日の対楽天戦以来、19試合ぶりとなる14号2ランで初回から一気に3点を奪った。
初球狙いの理由はもう一つある。「交流戦とかもそうですが、データがないピッチャーだと(ボールを)見ちゃうと、あっという間に終わってしまうので、そこはもうシンプルに」。相手のボールを見ながら、いろいろ考えるのではなく、来た球に素直に反応するという、シンプルな思考で好結果につなげた。
2回には荻野が2打席連続となる9号2ラン。これで3発5失点となった吉田輝だが、3回もマウンドへ。先頭打者は、この日2度目の対戦となる鈴木。2ボールとボールが先行したところで「1球は見てもいいかな」と、低めの直球を見逃し。「打ちには行っていましたが、自分の中でもある程度の余裕があった」という目下絶好調の3番打者は、フルカウントからの7球目、外角高め143キロの直球を中前に運び、2打数2安打。この一打で吉田輝を降板へと追い込んだ。