“ヤンキース愛”を貫いた田中将大、地元ファン歓喜「今オフ最高のニュース」
契約破棄の権利を行使せずに残留を表明「決断は決して難しいものではなかった」
ヤンキースの田中将大は3日(日本時間4日)、契約を破棄してフリーエージェント(FA)となれる「オプトアウト」の権利を行使しないことを球団を通じて発表した。ヤンキースとは3年6700万ドル(約76億4000万円)の契約を残しており、メジャー随一の名門球団で悲願の世界一を目指す。
田中は2014年にヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約176億8000万円)の大型契約を結んで加入。4年目終了時点で、自ら契約を破棄してFAになれる「オプトアウト」の権利が盛り込まれていた。
今季は浮き沈みの激しいシーズンを送り、30試合登板で13勝12敗、防御率4.74と苦しんだものの、ポストシーズンでは3試合登板で2勝1敗、防御率0.90と圧巻の活躍。チームをリーグ優勝決定シリーズまで導いた。大舞台での絶大な勝負強さを見せたことから、評価も回復。契約を破棄すれば、他球団からさらに好条件のオファーが届くとの評価もあり、「オプトアウト」の権利を行使するのではないかとの見方も根強くあった。
ただ、田中は「ヤンキース愛」を貫いた。権利を行使する期限が4日(同5日)に迫る中、田中は球団を通じて声明。その中で「この度、ヤンキースの一員として今後もチームに残る決断をさせて頂きました。この4年間、選手としてヤンキースという球団、並びにヤンキース・ファンのためにプレーできたことを心より嬉しく思っております」と4年間を振り返り、「ですので、ヤンキースに残るという決断は私にとって決して難しいものではありませんでした。今後も、スタインブレナー一家、球団、そしてヤンキース・ファンのために、素晴らしいチームメートと共にワールドシリーズ制覇を目指して頑張っていきたいと思います」と綴った。