メジャーで高騰する報酬は“適正額”か? 田中将大は年俸総額歴代20位にランクイン

ジーターは金額以上の活躍をした数少ない選手

 ただ、昨年は打率2割7分9厘、25本塁打、106打点と成績を落とすと、オフにイアン・キンスラーとのトレードでレンジャーズに移籍。待望の左打ちの長距離砲と期待されたが、負傷で早々に離脱し、チームも地区最下位に沈んだ。ただ、まだ30歳で契約最終年でも36歳。大型契約を結んでいる打者の中では比較的、若いうちに契約が満了する。来季以降の結果次第では、再び評価を高めることも十分に可能だ。

ジーター
今季限りで現役を退いたジーター【写真:田口有史】

 その次には今季限りで引退したデレクー・ジーター内野手が入っている。全盛期で結んだ2001~2010年の10年総額1億8900万ドル(約223億円)は歴代10位の数字だ。前年の1999年にはリーグ最多の219安打をマークするなど、すでにメジャートップクラスの打者として地位を確立していた。

 しかも、ヤンキースは1998年からワールドシリーズ3連覇。まだ正式に主将にはなっていなかったが、1996年の世界一も加えて、ジーターがリーダーシップという面でも名門球団に与えた影響は大きかった。2010年までの契約期間でも安定した成績を残し続け、主将としても絶大な存在感を発揮。金額以上の活躍をした数少ない選手と言えるかもしれない。

 さらに、11~19位をまとめてみると、以下のようになっている。

【11位】
ジョー・マウアー捕手(ツインズ)8年総額1億8400万ドル(約217億円)2011~2018年

【12位タイ】
マーク・テシェーラ内野手(ヤンキース)8年総額1億8000万ドル(約212億円)2009~2016年
ジャスティン・バーランダー投手(タイガース)7年総額1億8000万ドル(約212億円)2013~2019年

【14位】
フェリックス・ヘルナンデス投手(マリナーズ)7年総額1億7500万ドル(約206億円)2013~2019年

【15位】
バスター・ポージー捕手(ジャイアンツ)9年総額1億6700万ドル(約197億円)2013~2021年

【16位】
CC・サバシア投手(ヤンキース)7年総額1億6100万ドル(約190億円)2009~2015年

【17位タイ】
マット・ケンプ外野手(ドジャース)8年総額1億6000万ドル(約188億円) 2012~2019年
マニー・ラミレス外野手(レッドソックス)8年総額1億6000万ドル(約188億円)2001~2008年

【19位】
トロイ・トロウィツキー内野手(ロッキーズ)10年総額1億5775万ドル(約186億円)2011~2020年

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