全日本大学野球選手権が開幕 東京六大と東都大のレベルは低下しているのか

地方大学にも多い注目選手、多和田、熊原はともに最速152キロ

 一方、地方大学と分類されるチームにも楽しみな選手が2人いる。北東北大学代表の富士大・多和田真三郎と仙台六大学代表の仙台大・熊原健人だ。ともに最速152キロの快速球が売りの右腕で、今秋ドラフトの1位候補に名を連ねている。

 沖縄・中部商高出身の多和田と宮城・柴田高出身の熊原は、ともに高校時代から好投手として注目されたが、甲子園出場の経験はなく、全国的には無名に近い存在だった。しかし、大学進学後に急成長。まさしく、たたき上げの逸材だ。優勝経験のない両校が絶対的なエースを擁し、全国での下克上を目論む。

 そのほか、最速155キロを誇る流通経大の生田目翼、昨年の覇者・東海大のエース吉田侑樹、城西国際大の大型捕手・宇佐見真吾、東農大北海道オホーツクの右腕・井口和朋、大商大の右腕・岡田明丈ら、才能を秘めた選手が多く揃っている。

 大学球界での復権を狙う東京六大学と東都大学、勢力図を塗り替えようとする地方大学、そして全国の舞台で一旗揚げようとする選手たち――。それぞれの思いが交錯する7日間の熱い戦いが始まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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