“ヨシノブ2世”、元甲子園V投手、39歳サブマリン…見所満載の社会人野球

注目集めたベテランの復帰、価値ある39歳の奮闘

 フレッシュな若手とは対照的なベテランの「社会人復帰」も大きな注目を集めた。新日鉄住金かずさマジック・渡辺俊介が2試合に登板。この名前だけでピンと来るだろう。ロッテで長年、活躍したサブマリンだ。

 13年に退団し、米独立リーグなどでプレーした後、現役にこだわって、プロ入り前に在籍した古巣(当時は新日鉄君津)に今季から復帰。東京ガス戦で1回無失点に抑えるなど、さすがの投球を見せつけた。投手コーチも兼任するだけに、その経験を社会人野球のレベルアップに還元していく上でも、39歳の奮闘は価値がある。

 今後、各チームは7月の都市対抗大会、10月の日本選手権と2大タイトルに向け、しのぎを削る。こうした全国大会において応援団が企業の業種に応じた衣装でパフォーマンスし、マイクを使った大応援を繰り広げるのは社会人野球の風物詩といえる。

 活躍が楽しみな選手が増えた今年。社会人野球になじみが薄い野球ファンでも、これをきっかけに興味を持ってくれれば大きな盛り上がりを見せてくれるだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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