「ベースボールの日」に魅せた日本野球 四国IL選抜が北米遠征5勝5敗でカナダへ

中島監督、福永は立ち上がり克服すれば「NPBでも通用する」

 こうなれば10回裏はこの男しかいない。フィリップス、岸本に続く「カブキJAPAN」勝利の方程式のジョーカー平良成(高知ファイティングドッグス)。安定感抜群のピッチングで三者凡退。北米流にいえば「ワン・ツー・スリー」に仕留め5-4。昨年は全く歯が立たなかったロックランド・ボールダーズに2勝1敗と勝ち越しを決めたばかりか、6連戦も3勝3敗。通算成績も5勝5敗。四国アイランドリーグplus ALL STARSは歌舞伎のストーリーのごとく波瀾万丈を経ながらも逞しさと殻を破って、次なる戦いの場・カナダのケベック州ケベックシティに向かうことになった。

 彼らの第11戦目は一日の移動日を挟んだ現地時間21日19時05分(日本時間22日8時05分)よりケベック・キャピタルズと対戦予定。「KABUKI SPIRITS!」の体現者たちは、まずは3連戦の初戦「襲名披露」でしっかりと自らの力を示し、さらなる「傾く(かぶく)」のベースを作りに行く。

四国IL plus ALL STARS
100020010 1 5
310043000 0 4
ボールダーズ
四国IL plus ALL STARS:福永、フィリップス、岸本、平良-鶴田、古川大、垂井
ボールダーズ:Martin、Joseph、Nelo-DeBellis

○中島輝士監督

「良かった。5勝5敗でアメリカ・ラウンドを終えたのは大きい。(先発で2回までに4失点の)福永春吾(徳島インディゴソックス)はもう『喝!』だ(笑)。でも、3回から7回まではすごかったね。元々立ち上がりの悪いピッチャーだけど、そういうところを克服して、これぐらいの球を放っていたらNPBでも通用する。あとは(古川)大珠(香川オリーブガイナーズ)だね。昨日もいいところでヒットを打ってるし、期待に応えてくれた。彼にとっても自信になってくれればいいと思うし、自信になるバッティングをしてくれたと思います」

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