高校野球地方大会決勝を振り返る 愛知大会「東邦vs愛工大名電」
輝き放った東邦エース藤嶋
東邦は、7回からマウンドに上がっている愛工大名電・横山瑞樹の代わり端を捉えていき、さらに1点を追加していく。
7-1と大差を広げられた、8回表。この夏に向けて、毎日ティーバッティングを1000本振り込み、必死に練習を重ねてきた愛工大名電。何としても追いつき、逆転をしていくぞと選手、スタンドの声援がさらに増していく。
8回表の先頭、柳本がセンター前で出塁。続く秋山が打った打球は高いバウンドの内野ゴロでランナーは進塁し1死二塁。ここで4番高橋優斗は外の変化球に手が出ず見逃し三振で、東邦・藤嶋が立ちはだかる。しかし山崎がツーストライクに追い込まれながらもしぶとくセンター前に飛ぶ適時打で1点返し、7-2。もっと縮めておきたいところではあったが藤嶋のナックルカーブを織り交ぜた投球に後続が続くことが出来ない。
迎えた最終回。愛工大名電の攻撃。意地を見せたい愛工大名電打線であったが、東邦・藤嶋が最終回に141キロの計測を見せ、最終回もピシャリと抑えた。東邦が愛工大名電を7-2で下し、2年ぶり17回目の甲子園出場を決めた。
東邦が190チームの頂点に立ったが、この試合で特に輝いていたのはやはり東邦・エースの藤嶋。140キロ近くのストレートと鋭く曲がるスライダー、変化が読めないナックルカーブ。その球種達がこの試合では光っていた。また、藤嶋だけではなく東邦打線もチャンスできっちり1点を返していく野球が愛知大会優勝を実現させたと感じた。甲子園でも投打の要・藤嶋を中心に愛知代表として暴れてもらいたい。
(記事提供:高校野球ドットコム)
http://www.hb-nippon.com/aichi/report/1576-hb-aichi-game2016/15251-summergame
【了】
高校野球ドットコム編集部●文
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