まもなくドラフト会議 昨年話題を集めたドラ1選手たちの1年後の成績は?
DeNA今永はローテのカギとして8勝、CS進出の原動力に
○DeNA・今永昇太(駒沢大)
22試合8勝9敗 防御率2.93
大学2年の春に東都大学リーグで6勝を挙げ、知名度を上げた左腕。大学4年までに18勝。完投能力もあり、三振も取れる即戦力の148キロ左腕としてドラフトで注目を集めた。不安視されていたのが痛めた左肩の状態で、4年春は登板がなく、秋は0勝だった。患部の状態を危惧し、手を引く球団もあったが、DeNAが一本釣り。順調に段階を踏んで、開幕ローテ入りを果たした。好投してもなかなか白星に結びつかない試合が続いたが、5月6日の広島戦(マツダ)でプロ初勝利。その後、5連勝もマークした。一度、コンディション不良で抹消になるも、7月末に復帰。2年目の左腕・石田とともに球団初のCS進出の原動力となった。
○阪神・高山俊外野手(明治大)
134試合 打率.275 8本塁打 65打点
高校は西東京の名門・日大三。3年夏には甲子園制覇を果たした。明治大では1年からレギュラーでリーグ通算安打記録を塗り替える131安打をマーク。ドラフトでは外野手を狙っていたヤクルトとの競合になったが、阪神が見事に引き当て、昨年までマートンがつけていた背番号「9」を継承。超変革を掲げるチームの筆頭として、開幕戦(中日・京セラドーム)で「1番・左翼」で出場し、早速第1打席でプロ初安打を記録した。新人とは思えぬ働きでオールスターにも出場。8月30日には坪井智哉氏の持っていた球団新人シーズン最多安 打記録を塗り替える136本目の安打を放った。
○ヤクルト・原樹理投手(東洋大)
13試合 2勝8敗 防御率5.91
阪神と高山の争奪戦に敗れたヤクルトが、即戦力右腕にシフトチェンジ。主に東都二部で投げてきた148キロ右腕を指名した。シュートが武器の攻撃的な投球が売りでローテ入りを期待され、石井一久氏らがつけていた背番号16を与えられた。3月27日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板を果たし、6回1失点の好投。序盤は期待を抱かせる投球も、5月15日の巨人戦(東京ドーム)から6連敗。右肩の肉離れで離脱し、9月にファームで復帰したが、思うような投球ができていない。ただ、持っている素材は確かなだけに、ヤクルトとしては背番号18の杉浦らと次世代のチームを背負う存在になってもらいたいところだ。