優勝候補が順調に8強入り 選抜準々決勝の見所は?
履正社、大阪桐蔭、報徳学園、強豪ズラリ…8強出揃った選抜
第89回選抜高校野球は29日から準々決勝が始まる。昨秋の明治神宮大会を制した履正社(大阪)を筆頭に、大阪桐蔭(大阪)、報徳学園(兵庫)ら強豪がズラリ。九州からも3校が残り、目が離せない試合が続く。8強激突の4試合の注目ポイントを紹介したい。
【第1試合】履正社(大阪)-盛岡大付(岩手)
履正社のこれまで
○12-5 日大三(東京)
○1-0 呉(広島)
強豪同士の対戦となった初戦。履正社の先発の竹田は初回に2点を失ったが、味方打線が奮起。東京大会で清宮(早実)から5打席連続三振を奪った左腕・桜井を攻略。3回に1点を返すと、5回には1番の石田が3ランを放ち勝ち越し。終盤は打ち合いとなり、9回には打者一巡の猛攻で7得点。日大三に打ち勝った。1番の石田が2安打3打点の活躍だった。2回戦では打って変わって、投手戦。スミ1勝利を収めた。初回に主将の若林が先制打。その1点をエース・竹田が最後まで守り切った。投手のキーマンはもちろんエースの竹田。打線は3番の安田がここまで7打数1安打と本調子ではない。相手の厳しいマークをどこまではね返せるか。
盛岡大付のこれまで
○10x-9 高岡商(富山)
○5-1 智弁学園(奈良)
年々、力をつけている東北の雄。昨夏の甲子園経験者である左腕・三浦瑞、植田らが投打の中心。初戦は壮絶な打ち合いとなった。6回まで8-8の同点。7回以降は一転して両校無得点で試合は延長戦へ。10回に高岡商が1点を勝ち越すと盛岡大付がその裏無死二、三塁から林が2点適時打で劇的な逆転サヨナラ勝利を収めた。1番の植田は6打数3安打2得点。チームも15安打を放ち、10得点。3回1/3、6失点だった先発・三浦瑞をカバーした。2回戦では昨春の全国王者・智弁学園を打力で上回り、勝利した。関口清治監督がパワーアップさせた打線が初8強へ牽引。好投手・竹田に挑む。好調を維持し、2試合で8打数4安打の林がキーとなりそうだ。