“ボール問題”の真相…選手「飛ぶ」、コミッショナー否定 それぞれの主張は

コミッショナーは新たな主張「バットの問題に視線を向け始めている」

 そして、コミッショナーはここにきて新たな“持論”も展開している。米テレビ局「NBCスポーツ」電子版によると、マンフレッド氏はホールラン激増の理由は、公式球ではなく「バット」にあると主張。「我々が考えている部分の1つはバットだ。バットが変わったという認識を持っている。我々はバットの問題に視線を向け始めている」。飛距離を出すためにバットが改良されたのでは、というのだ。ただ、記事ではこの“説”は一蹴している。

「これはほとんど意味をなさない。研究が証明した通り、2015年後半戦からホームランの急増はスタートしている。公式球は単一の供給源しかない。バットは様々な製造元からやってくる。選手の好みに応じてカスタマイズされ、大きな違いを持つ」

 バットメーカーが足並みを揃えて飛ぶ改良をしたと見るよりも、公式球の製造元が密かに飛ぶ仕様にしたと考えることが自然と指摘。投手泣かせの仕様変更が疑われている公式球問題は、コミッショナー発言で更に波紋が広がる結果となっている。

 いったい真相はどこあるのか。この先も同じペースで本塁打が飛び出せば、議論はさらに複雑なものになっていく可能性もありそうだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY