ダルビッシュvsバースが実現したら…レジェンド達が対戦したい現役選手は?
バース氏はダルビッシュとの対戦熱望「打てないだろうけど、何度かやればね…(笑)」
長年、東京ドームを本拠地としてきた元巨人・水野雄仁氏(*3)は実感を込めて語る。
「特にここ(=東京ドーム)では難しい。球場の形状もあって逆方向への打球がスタンドインしやすい。僕自身も現役時代、『打ち取った…』と思った打球が入ったことが何回もあったから」
「普通の、というか普段、力のない打者でもこすったような感じで入ることがある。それが大谷ですからね。彼は完璧に打ち返した時はもちろん、逆方向へもしっかり打ちますから」
元カープ・大野豊氏(*4)は、大谷に加えて、もう1人の打者の名前を挙げる。
「大谷や柳田(悠岐・ホークス)なんか球場の広さはまったく関係ない。大谷なんて京セラドームでセンターの一番上まで飛ばしてしまうんだから。それだけの飛距離に加えて、逆方向へ柔らかく打ち返す技術も持っている。長打だけでなく、打率も高い理由がよくわかる」
「『左対左は圧倒的に投手有利』と昔から言われて来た。でもこの2人に関してはそういうのはまったく当てはまらない。どこに投げても打たれる感じがする。強いて言えば、本人に打ち損じてもらうしかないかな(笑)」
数々の修羅場をくぐり抜けて来た大野氏をしてここまで言わせる。まさに球場に足を運んで一見の価値がある、「お金の取れる選手」だ。「試合ももちろん、打撃練習もスゴいので注目ですよ」。最後に大野氏は付け加えてくれた。
野茂英雄氏がドジャースで旋風を巻き起こしてから20年。数多くの名投手たちが海を渡り、成績を残して来た。「日本人投手のレベルは世界トップクラス」とまで言われるようになった。名打者たちからすると、そんな投手たちとの対戦はぜひ経験してみたいのだろう。
まずダルビッシュ有(ドジャース)の名前が上がった。
「やはりメジャーというのは大変な場所、そこで結果を出しているのは本当、尊敬する。決してチーム力が整っていた訳ではないレンジャーズであれだけの評価を受けた。そのうえでドジャース移籍。彼にとって優勝できるチャンスが大きくなって本当に良かった」
「ダルビッシュのカーブは今やアメリカで“魔球”のような扱いを受けている。球速を落として大きく曲がる。わかっていてもお手上げのボールなんだ。困った時に絶対に頼れるボールをもっている。それに彼はメンタルが本当に強い。そういう投手とやってみたい。打てないだろうけど、何度かやればね…(笑)」
“Mr.三冠王”元阪神のランディ・バース氏(*5)はアメリカでもその動向に注目している。