「日本のレベルはそれだけ高い」とバース氏 侍J飛躍へ名手たちが秘める思い
スター選手の存在が不可欠だと語る水野氏
体格など、一朝一夕では埋められない問題も現実にはある。元広島・西山秀二氏(※2)は捕手の視点からか、こう話す。
「やっぱりどうしても投手力が大事になる。現実的には『最少失点で抑えて勝つ』しかないんじゃないかな……。外国人相手にパワーでは勝てない。少ない点差を抑えるしかない。もちろん将来的にはパワーとかそういった部分でも対応したい。でも現状、結果を求めるとするならば、理詰めで考えたり、いろいろとやらないといけないんじゃないかな」
やはりスター選手の存在が不可欠だと語るのは水野雄仁氏だ(※3)。
「清宮君(幸太郎・早実)みたいな選手が出て来た。誰もイチロー(マリナーズ)みたいな打者が出て来るなんて思わなかった。長嶋(茂雄)さんや王(貞治)さんがそうだったように、憧れて目指したくなるようなスゴい選手が出て来て欲しい。それが日本の実力アップにもつながると思う」
「最近で言うと巨人の(坂本)勇人とかね。彼らを見ているファンの視線はやっぱり違う。そういう選手を目指して一生懸命にがんばる。それが本当の意味での底辺拡大にもつながる。野球人口がどんどん増えていけば、いい人材も集まるし育つ。時間はかかると思うけど、野球界の未来を見据えて、球界一丸となってやっていくべきことじゃないかな」