山崎武司氏が分析「楽天が雄星を乗せてしまった」 楽天が巻き返すカギは?
第2戦のキーマンは岸「楽天は“先行逃げ切り”で行くしかない」
流れは完全に西武。では、楽天が2戦目を取り返すために必要なことは何のか。山崎氏は「選手がどう思うか。過去のデータを見ると、CSファーストステージは初戦を取ったほうが断然有利となっているけど、そうとは限らない。楽天としては、最も苦手な雄星はもう出てこないわけだから。楽しくやるというのは無理かもしれないけど、思い切ってやるしかない。やはり、一番大事なのは気持ちだから」とした上で、キーマンに古巣のマウンドに上がる第2戦の先発・岸の名前を挙げた。
「オレは(鍵は)ピッチャーだと思う。岸にかかっている。ペナントレースでは最後の2か月勝っていないけど、ゲームを作れるピッチャー。CSになって、終盤の嫌なイメージはリセットして来ると思う。完全アウェーの雰囲気の中で投げるかもしれないけど、丁寧にというより思い切っていってほしい。丁寧に行こうとしすぎて、それが出来ないで打たれるのが一番つまらない。
初戦で打てなかったし、前半で点を取られてしまうと、勝てないなと思ってしまう。逃げ切られてしまう。シーソーゲームになれば、逆転もある。楽天としては“先行逃げ切り”で行くしかない。そう考えると、岸がキーマンになる」
まずは、岸がしっかりゲームを作り、打線の奮起を待つ。先発投手には厳しい戦いとなるが、山崎氏が言うように思い切りの良さ、そして我慢が必要なマウンドとなりそうだ。一方、西武の第2戦先発の十亀も今季は楽天戦で5試合登板、3勝1敗、防御率1.78と相性がいいだけに、2連勝で一気に決めたいはず。好勝負に期待したいところだ。
(Full-Count編集部)