ソフトB戦力外の大隣が胸中激白 「このままじゃまだ終われない」

「すぐ引退しますという気持ちには全くなれなかった」

 少なからず覚悟もしていた。

「(球団の人間から)電話があってから、嫁さんと家に帰って話をしましたけど、どういう状況を言われても、減額と言われても『ホークスを出る』という話はしていました。ショックな部分もありますけど、こうやって長年やってくると、そういう時期も、時が来たら来ると思っていたので、ああ来ちゃったか、と。11年間ホークスでやれて、それは自分の中で宝だと思っています。どこか他球団から話があれば、そういう経験を違うチームで生かせれば、と、今はそういう想いですね」

 現在、32歳。まだまだ老け込む年齢ではない。「自分の中ではやる気はあるし、引退するつもりもない。話がなければ、そこはしょうがないですけど、自分の中で(ホークスから)話があって、すぐ引退しますという気持ちには全くなれなかった。このままじゃまだ終われないという気持ちが強かった」と現役続行を決意。他球団からのオファーを待つことにした。

 体は錆び付いていない。肩や肘には何の問題もないし、かつて患った黄色靭帯骨化症の影響もない。

「みんな背中のことがどうなのか、と思っているところだと思う。自分自身の中で痛みがあるとかは全くない。そこが気になって投げられないとか、そういうのも全くないですし、肩、肘も元気です」

 現在も福岡・筑後市のファーム施設で連日、汗を流す。「今は体をしっかりと動かして、話があって、来てくれと言われた時にすぐいけるように。どこかから話があれば、チャンスだと思ってやるしかない。自分の中では話がもらえることを願うしかない」

 いつ他球団からの声がかかってもいいように準備を整えている。

「どうしたらいいんだろうという『?』の状況ではなかった」

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