ダル獲得候補6球団、相応しいのは…カブスなら「サイ・ヤング級の活躍も」
ヤンキース&ドジャースは「可能性は高くない」
一方で、8月に32歳となり、首痛や背中痛で毎シーズン、先発登板を回避することがあると、ネガティブな材料にも言及。「ポストシーズンでの防御率5.81という結果は目を背けたくなるものだ」ともしている。特に、昨年のワールドシリーズでの2試合連続炎上は記憶に新しいところだが、記事では「ダイヤモンドバックスとカブス相手では11回2/3で2点しか許さず、14奪三振を記録している。また、2012年のワイルドカードゲームでは、クオリティースタート(6回以上を投げて自責3以下)で7奪三振、無四球だ」と擁護。そして、「ダルビッシュに巨額の契約を提示することをためらっている球団にとって、彼のポストシーズンでの成績をためらいの理由にするべきではない」と“進言”している。
では、最もフィットする球団はどこなのか。記事では「ダルビッシュはカーショーやシャーザー、クルーバーといったサイヤング賞レベルの投手たちほど圧倒的ではないが、グリンキー、レスター、ストラスバーグといった次点グループに所属している」と評価した上で、6球団との相性を“診断”している。
まずは、ドジャース、ヤンキースという東西の名門を「同じような状況にある」と、まとめて分析。ともにエースやそこに続く存在がおり、期待の若手もいて、贅沢税を回避したいという点でも似ているという。選手の総年俸を抑えるという意味では、トレードで不良債権化している“大物“の放出が必要となるものの、「ダルビッシュの存在で世界一に近づくと考えれば、ぜいたく税のペナルティを受ける価値があると両チームは考えるかもしれない」とも推測。ただ、結論としては「ローテーションの厚みや年俸総額の余裕を考慮すれば、この2球団がダルビッシュを獲得する可能性は高くはないだろう」と締めくくっている。
一方、古巣のレンジャーズについては、やはり高額な年俸がネックになると指摘。アストロズ、エンゼルスといった同地区のライバルには、ダルビッシュを獲得できても厳しい戦いになると予想している。レンジャーズは、ロイヤルズからFAとなったロレンゾ・ケインの獲得にも動いていると伝えられており、両者を獲得する余裕はない状況だという。