痛みで箸が持てないことも…鷹の154キロ18歳左腕が胸中激白、手術回避の理由
指先の血管にも詰まりが見つかるも、投薬治療を選択「手術しても治る保証はない」
将来性は確かではあるが、まだ何の結果も出していない身。置かれる状況に、心のどこかしらに不安があったのも事実だ。「2018年はいろんな意味で勝負の年ではあると思います。今年、1軍で投げられてある程度の結果を残すことが出来れば、仮に後々、手術となっても多少の猶予は与えてもらえるのかな、とも思いますし」。まだルーキーイヤーが終わったばかりだが、有望な若手がひしめくソフトバンクだけに危機感も強かった。
症状は日によって、まちまちだ。全く影響がない時もあれば、以前には痛みで箸が持てないこともあった。血流の通いが悪いため、指先の血マメの回復は遅く、爪の伸びも遅いという。血管が縮みやすい寒い冬場には症状が出やすいとされるが、それでも、「最近は調子がいい」という。
2月1日のキャンプインに向けて、現在はファーム施設で自主トレに励んでいる。話を聞かせてもらった日も、1歳上の小澤怜史と100メートル近い遠投をビュンビュンと投げていた。
「今年1軍で投げられたら最高ですけど、それよりもまず、シーズンを通して投げきれる身体を作りたいですね」
病と付き合っていくことを決めた古谷優人。そのポテンシャルは疑いようのないほどに高い。だからこそ、何事もないままに日々が過ぎ、野球に専念できることを願いたい。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)