LA紙が“再検証” 「ダルはドジャースに戻ってくる?」に…「そうは思わない」

大きかったワールドシリーズでの炎上「ファンの間に痛みはまだ強い」

 では、ドジャースはダルビッシュを本当に必要としているのか。選手層の厚さはメジャー屈指だけに、あらゆる策を講じて日本人右腕を獲得する意味はあるのかという根本的な問題もある。記事では「ドジャースファンの間で、第7戦、そして第3戦先発の痛みはいまだ強い」と、ワールドシリーズの2度のKO劇はダメージとなっていることを指摘。それでも、ダルビッシュ獲得の意味は大きいという。

「しかし、ダルビッシュは効果的な先発投手になる可能性があり、ドジャースは先発投手層を厚くしたいと考えている。現在のローテーションはクレイトン・カーショー、リッチ・ヒル、アレックス・ウッド、前田健太、そして柳賢振である。ダルビッシュ加入はローテーションをさらに良くする」

 同紙はこう分析しつつ「球種がバレる欠点を直せばの話であるが」とも付け加えた。ワールドシリーズ炎上の原因は、アストロズにクセを読まれて球種を把握されていたからと考えられており、オフにダルビッシュが克服できているのかも大きなポイントとなる。

 この他、特集ではダルビッシュに契約総額で大きな金額をもたらしつつ、年俸を徐々に上げていく形で贅沢税を回避できないのかという疑問に対して、選手総年俸は契約総額の年平均で計算されるため、意味がないことを指摘。すべての要素を考えた上で、「ダルビッシュは戻ってくる?」との問いに「そうは思わない」と結論づけている。

「年俸削減の確かな選択肢が見えないのだ。加えて、ドジャースにはロス・ストリップリング、ブロック・スチュワート、ウォーカー・ビューラー、そしてフリオ・ウリアス(7月頃に復帰)がいる」

 年俸総額の削減は困難で、ローテーションに厚みを与えてくれる選手は他にもいるというのが、特集の答え。ドジャースとの再契約の可能性は、やはり低いということのようだ。決着のときは確実に近づいているが、そこにドジャースが絡む可能性はやはり低いのだろうか。

(Full-Count編集部)

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