イチロー入団会見の主な一問一答 本音とウィットが入り交じる人間的魅力
注目の大谷翔平との対戦「できれば僕もピッチャーで」
――ファンは大谷とイチローの対戦を楽しみにしているが、その思いは?
「まだ翔平がプレーしているところを実際に見たこともないので、まず見てみないと。誰が見ても、世界一の才能と言ってもいいんだろうということをよく聞きますし、見たことはないですけど、僕もそう思います。そんな選手と対戦することっていうのは、野球の醍醐味の1つだと思うんですよね。それは必ず実現させたいと思うし、できれば僕もピッチャーで対戦したいなって思います」
――チームのために何でもするという気持ちは18年目で初めて生まれた?
「そのチームでプレーする時に、そのチームのために全力を尽くすのは当然のことです。どのチームでもそうです。最初の3年くらいを除けば。3年は結果を出さないと消えていくだけなので。それは違いますけど。やっぱりこういう状況になって、特に年齢のことっていうのは、みんながなぜか気にするところでもあるので。例えば40歳以上の選手は採用しないという考え方だったら、自動的に省かれるんですから。でも、今は少し違う野球になってきた時代だと思うんですよね。その中で、印象としては、ケージの中で一番大きく育ってしまった犬を優しく迎えてくれたような。それに対してすべてを捧げたい、忠誠心が生まれるのは当然のことだと思いますね」
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)