リーグ5位で交流戦に突入したロッテ 浮上のカギは1番・荻野&新助っ人
1番・荻野の復活がチームに勢いを与えソフトバンクを3タテ
3連敗で迎えた18日からの福岡ソフトバンク3連戦(ZOZOマリン)は、2013年5月4日~6日以来5年ぶりに福岡ソフトバンク戦同一カード3連勝。特にこの3連戦では、1番の荻野が全て初回の第1打席に出塁し、3試合とも初回に得点を挙げ、チームに勢いを与えた。
チャンスメイクするだけでなく、19日の2戦目は4回無死二、三塁の場面で、内野の守備位置が深いと見るや、セーフティバントを試み、福岡ソフトバンクの一塁・福田秀平の悪送球を誘い2者が生還した。
5月は1勝6敗で始まったが、そのときの荻野の成績は30打数2安打、打率.067、3連勝した福岡ソフトバンク戦では12打数7安打、打率.583。ちなみに5月は荻野が無安打だった試合の千葉ロッテの勝敗は、2勝7敗。一方、荻野が複数安打以上放った試合は6勝1敗。荻野が打つか打たないかが、チームの勝敗に大きく関係してくるといえそうだ。
ドミンゲスがチームに不足していた長打力を補っている。開幕2軍スタートとなったドミンゲスは2軍で打率.252、5本塁打、24打点の成績を残し、5月5日に1軍初昇格。昇格後は11打席ヒットがなかったが、11日の埼玉西武戦で来日初安打となる本塁打を放つと、19日の福岡ソフトバンク戦で第2号2ラン。
5月24日の北海道日本ハム戦では、3対5と2点を追う9回に守護神・トンキンから値千金の第3号同点2ラン。1点の勝ち越しを許した直後の延長11回には、再び同点の適時打。この試合は、延長12回に清田育宏の適時打でサヨナラ勝ちを収めたが、ドミンゲスの2度の同点打がなければ、チームは勝利することができなかった。
代打で結果を残し5月26日のオリックス戦では、「5番・一塁」でスタメン出場し、2打席連続本塁打。翌27日もスタメン出場して第6号2ランを放った。
ドミンゲスは10安打を放っているが、そのうち6安打が本塁打。さらにわずか15試合の出場だが、既にチームトップの本塁打数をマークする。つい数週間前までは、厳しい評価だったドミンゲスだが、今ではチームに欠かせない存在となっている。