「言葉の壁を超えて楽しんでもらえた」 パが台湾でプロモーションを行う理由

日本ハム、楽天、ロッテがマスコットを派遣

 ホテルや電鉄会社、あるいは地方自治体などが多種多様な工夫を凝らして潜在顧客へアピールする中、「プロ野球」の存在は大ホールの中でも極めて異質の際立ちとなっており、数量限定のグッズ配布やクイズ大会に際してブース訪問に長蛇の列が発生。周辺のブースから「何事か」と様子を見に来られることも多々あった。実際、運営側からも毎年、彼ら彼女らにとって魅力的な出展団体ということもあり、参加の伺いがPLMにも届くという。

 その一方で、「マス」に対しての訴求の限界もあり、今年はより「野球に興味がある人々」に対してのプロモーションを強められないかという検討が入り、そしてLamigo側からのオファーもあり、海外の野球場での本格的なプロモーション実施となった。パ・リーグはFOXスポーツ台湾にて年間260試合以上配信されており、少しでもその価値を向上させるためにも、「野球ファン」に対する今まで以上の訴求はマストであった。

 今回のイベントでは、該当期間にホームゲームのない北海道日本ハム、楽天イーグルス、千葉ロッテがマスコットをそれぞれ派遣。北海道日本ハムは2、3月に行われた交流試合の一環として、ファイターズガール4名を派遣した。さらにジェット風船合計15,000個を3日間先着5,000名に配布し、パ・リーグ各球場の見どころ紹介ガイドの配布、FOXスポーツ台湾協力による選手のパネル設置なども行われた。

 またLamigo側も、イベントに合わせてお好み焼きや卵焼き、カレーライスなど、日本風の食事が楽しめる多くの屋台を球場前に設置。場内への日本語アナウンスも、元千葉ロッテ・カンパイガールズで現在はLamiGirlsにスポット参戦する今井さやかさんや、千葉ロッテ・李杜軒選手の妹で同じくLamiGirls・ヤーシェンさんが堪能な日本語力を生かして担当するなど、「日本テイスト」を出すためにさまざまな要素を盛り込んだ。3日目には台湾人の江宏傑選手を夫に持つ卓球・福原愛選手を始球式に起用し、まさにブーストをかける勢いでイベントのプロモーションを行った。

「謎の魚」を派遣したロッテは台湾メディアからインタビューを受ける

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