「言葉の壁を超えて楽しんでもらえた」 パが台湾でプロモーションを行う理由

台湾・桃園で行われたイベント「YOKOSO桃猿」の様子【画像:(C)PLM】
台湾・桃園で行われたイベント「YOKOSO桃猿」の様子【画像:(C)PLM】

パ・リーグ球団が5月11日?13日に台湾でイベントを実施

 マスコットがファンと触れ合い、チアが踊り、7回にはジェット風船が舞う。リーグトップレベルの選手たちから中国語も交えたメッセージが大型ビジョンで放映され、日本語での場内アナウンスも場内に響き渡る。この描写は、パ・リーグ各球団が参加し、5月11日~13日に台湾・桃園で行われた台湾プロ野球(以下CPBL)Lamigoモンキーズの試合イベント「YOKOSO桃猿」での様子だ。

 1試合あたりの平均観客動員が約6,000人と言われるCPBLにおいて、イベント3日間の動員は合計約30,000人で、1試合平均では約10,000人。3日間ともにCPBLの曜日ごとの平均観客動員を超え、「日本のプロ野球」が台湾のプロ野球ファンに対して持つ、魅力の高さを示している。

 もちろん試合自体がメインディッシュであることには間違いないが、さまざまな日本プロ野球にまつわるコンテンツを絡めることで、観戦しているファン、そしてそれをTVやインターネットで視聴しているファンには少なからず、「日職(日本プロ野球)」、あるいは「太平洋聯盟」という言葉や印象が脳裏に焼き付いたはずだ。

 パ・リーグ6球団とパシフィックリーグマーケティング(以下PLM)は2015年から2017年まで、台北で行われる「台北國際觀光博覽會」という旅行博覧会に参加し、「旅行」に興味のある約280,000人との接点を求めていた。いわゆる「インバウンド」施策の一環である。

日本ハム、楽天、ロッテがマスコットを派遣

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