不動の主軸、新戦力、“孤軍奮闘”の投手も…パ各球団、前半戦のMVPは?
ロッテは5位もポジティブな要素が多い前半戦に、チームMVPは新戦力
◯ロッテ
マイク・ボルシンガー投手
13試合11勝1敗0S 83回1/3 防御率2.16
2015年、2016年と2年連続でAクラス入りを果たしたロッテだったが、昨季は一転、球団ワーストとなる87敗を喫し最下位に沈んだ。不確定要素が多く、今季も厳しい戦いが予想されていた。しかし、新外国人のボルシンガーの活躍、石川歩投手の復活、荻野貴司外野手の1番固定、中村奨吾内野手、井上晴哉内野手の覚醒、ルーキー・藤岡裕大内野手の遊撃固定などポジティブ要素が多く、リーグ5位ではあるものの、前半戦は40勝38敗2分と勝ち越しに成功した。
そんな中で、新外国人のボルシンガーの前半戦の働きは、素晴らしかった。オープン戦は制球難に苦しんだが、シーズンが始まってからはしっかりと日本の野球に順応。5月4日の日本ハム戦から自身10連勝中で、6月には月間MVPに選出された。勝利数はリーグトップの11勝をマークしており、9勝を挙げる石川とともに後半戦もチームを引っ張っていく。
◯楽天
岸孝之投手
14試合8勝1敗0S 107回 防御率1.85
昨季はリーグ優勝した2013年以来となるAクラス入りを果たした楽天だが、今季は投打ともに精彩を欠き、交流戦期間中には梨田昌孝監督が辞任するなど、前半戦は29勝49敗1分の最下位に終わった。
チームの借金が20ある中、岸は8勝1敗で7つの貯金を作り、まさに孤軍奮闘の働きだった。防御率はリーグトップの1.85をマークし、投球回数もリーグトップの107イニング。先発の指標の一つとされるクオリティ・スタート(QS、6回以上を投げて自責3以内)も14試合中12試合でクリアした。チームは苦しい状況が続くが、岸、則本の両エースで白星を積み重ね、巻き返しを図りたい。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)