高校野球を熱くさせる大阪桐蔭、履正社 慶大でも続く前主将の物語
福井の誕生日に自分で育てる苔を贈った若林
――ちなみに、息抜きはできていますか?
若「寮は先輩らと4人部屋なんです。自分は韓国ドラマが好きで、この間先輩に自分が好きな映画を勧めて一緒に見ていました。先輩もハマっています(笑)」
福「自分は昨日、ゲームをしていました。あとは出掛けたり、友達と会うことも多いですね。外に出ることも結構あります」
――福井君は先輩に誕生日(4月23日)を祝ってもらうほど、チームに溶け込んでいますよね。
福「はい。誕生日プレゼントもいただきました。実は将平にも誕生日プレゼントをもらいましたよ(笑)。部屋で植物を育てる……何て言うのかな? 自分で水やりをして苔を育てるヤツです(笑)」
若「それは……高校の時(履正社の同級生の)竹田(=祐・現明大)の影響なんです。竹田が実家で苔を育てていたみたいで、自分で水やりして世話をしていたみたいで、“めっちゃ愛着が湧くねん”って言っていたので、どんな感じなのかなと思って(笑)」
福「自分で実験しようとしていますよね(笑)。ちゃんと週に1度水を変えて、陽が当たらないように気を遣って…部屋で育てる時はかなり気を遣いました。最終的には石とか買ってきて、部屋に小さい庭を作ってみたいなあと思います(笑)」
●プロフィール
福井章吾
1999年4月23日、大阪府豊中市出身。168cm、73kg。右投左打。大阪桐蔭では2年春のセンバツに初めてベンチ入り。一塁手と捕手を兼任していたが、昨春のセンバツでは正捕手の岩本久重が骨折し、代わりにマスクを被ってセンバツ優勝に貢献。
若林将平
2000年3月3日、大阪府大阪市出身。181cm,86kg。右投右打。履正社では1年秋にベンチ入り。2年夏の甲子園では全3試合でスタメン出場。2年秋から4番となり、3番の安田尚憲(現・千葉ロッテ)と共に主将としてもチームをけん引。秋の明治神宮大会の高校の部で優勝。昨春のセンバツでは準優勝。
(沢井史 / Fumi Sawai)