下関国際の徹底した初球見送り、39球中37球振らず…データで見る甲子園

球種割合と球種別のZone%、空振り率、見逃し率
球種割合と球種別のZone%、空振り率、見逃し率

スライダーに磨きかかった龍谷大平安の小寺、空振り率は28%

◇龍谷大平安 14-1 八戸学院光星

○攻撃指標
【龍谷大平安】
打率.415 OPS .942 wOBA 0.415 P/PA 3.48
O-swing% 32.6%(前試合 22.9%)
Z-swing% 67.9%(前試合 71.9%)
Z-contact% 94.3%(前試合 84.8%)

【八戸学院光星】
打率.179 OPS .482 wOBA .238 P/PA 3.76
O-swing% 23.9%(前試合 19.6%)
Z-swing% 64.9%(前試合 64.9%)
Z-contact% 83.8%(前試合 96.8%)

○龍谷大平安・小寺智也投手の各指標
9回 打者34 投球数128 WHIP 1.11
ストレート平均球速141.1キロ 最高146キロ
▼配給割合
高め 26.6%
中 9.4%
低め 64.1%

2試合通算 WHIP 1.16 GO/AO 1.58

 甲子園通算101勝目は大量得点差による勝利となった龍谷大平安。得点するイニングはヒットを固め打ち、無得点のイニングはノーヒットというある意味効率のいい攻撃です。初戦サヨナラ勝ちした鳥取城北戦と打って変わって展開のためか、O-swing%が32.9%と少し雑になっているところも散見されました。

 龍谷大平安の小寺投手は初戦よりもスライダーに磨きがかかり、空振り率は28%にも上りました。

 これで大会13日目の第4試合では、日大三高vs龍谷大平安という2桁得点を記録したチーム同士の対戦となりました。

鳥越規央 プロフィール
統計学者/江戸川大学客員教授
「セイバーメトリクス」(※野球等において、選手データを統計学的見地から客観的に分析し、評価や戦略を立てる際に活用する分析方法)の日本での第一人者。野球の他にも、サッカー、ゴルフなどスポーツ統計学全般の研究を行なっている。また、テレビ番組の監修などエンターテインメント業界でも活躍。JAPAN MENSAの会員。近著に『統計学が見つけた野球の真理』(講談社ブルーバックス)『世の中は奇跡であふれている』(WAVE出版)がある。

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