目指すは同期の甲子園V右腕 雑草魂で奮闘する西武ドラ3ルーキー

ほろ苦い本拠地初登板、2/3回で被安打4&自責点2

 子供の時から自信を持っていたというストレート。ストレートに磨きをかければ変化球も生きてくると考えており、スピードボールへのこだわりは変わっていない。

「まだ体もできていないので、鍛えていけばスピードも上がってくると思う。そのスタイルは崩さず、キャッチャーの意見をちゃんと聞きながら、球速プラスアルファで、ストレートの質やキレも磨いていきたいと思います」

 伸びのあるストレートとともに、マウンド上で飛び跳ねるようなピッチングフォームも伊藤の代名詞となっているが「あれが出る時は調子がいい時です」と笑顔を見せた。

「土肥ピッチングコーチからは、体が小さいから全身を使って投げるように言われています。外野のバックホームみたいなイメージで投げています」

 本拠地初登板となった4月22日のロッテ戦は2番手で登板し、2/3回を投げ被安打4、自責点2で降板。その試合を振り返り「緊張してしまった」と反省を口にした。

「メットライフドームはオープン戦で何回か投げていたのですが、初登板は緊張しました。お客さんがたくさん入っていて、ブルペンから出ていく時に拍手で送ってもらい、レフトスタンドからの『頑張れ伊藤コール』も聞こえました。そこまでは気持ちよかったんですけど、プレーボールがかかってから緊張してしまいました」

「雲の上の存在」今井に追いつけ追い越せ

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