“松坂世代”が作った新球団「堺シュライクス」来春独立リーグ参戦目指す

選手のセカンドキャリアについても明確なプログラム化目指す

 もうひとつ、夏凪社長が考えているのは、選手のセカンドキャリアの問題だ。独立リーグの選手からNPBのドラフトで指名され、プロ入りできるのはほんのひと握り。実際には独立リーグが野球の最後のキャリアになる。

 だからこそ、選手には現役の期間中から、ビジネス系の研修もしたいという。「どうすれば社会に通用する人間になるかを、野球をやめてから考えるのではなく、野球をやっている間に考えるということです。多かれ少なかれ独立リーグの球団はセカンドキャリアも考えていますが、プログラム化するところまでやっている球団はないと思います」と、野球を通じた人材育成まで手掛けたいという構想を持っている。

 地元・堺市や古巣のマイナビにも協力を依頼しており、ユニフォーム、選手募集、トレーナーやスタッフの雇用など、やらなければならないことはたくさんある。来春の本格参入を目指す夏凪社長は「BFLで一番若いメンバーで運営しているので、元気にやっていきたいですね。 堺市の人がみんなで作っていく、文字通り『市民球団』として来春に向けて頑張ります!」と、力強く語った。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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