元南海のスタンカ氏、87歳で死去 NPB通算100勝、昭和中期に燦然と輝く活躍

米国人投手のNPB100勝はバッキ―とスタンカだけ

 アメリカから来た外国人投手で100勝に達したのはスタンカと阪神などで投げたジーン・バッキ―の2人だけ。現役のメッセンジャーがあと5勝に迫っている。

 1983年、MLBに造詣が深い慶應義塾大学の池井優教授が「ハロー、スタンカ元気かい」(講談社)を上梓。その英語版が発刊された1984年に、池井教授と鶴岡一人など南海OBはスタンカ夫妻を招いて大阪で「南海ホークスOB会」を開いた。この折に夫妻は、神戸の外人墓地に眠る愛息ジーンの墓にも詣でている。

 鶴岡一人、杉浦忠らも世を去り、南海ホークスも30年前に福岡に移転した。大阪球場もなくなり、南海ホークスのエース、スタンカを知る人は少なくなった。

 しかし、ジョー・スタンカの活躍は昭和中期の日本プロ野球に燦然と輝いている。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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