松井2軍監督の熱のこもった指導に…プロ1年目を終えた西武ドラ6内野手の今
「イースタンの試合に出ないことには1軍に呼ばれない」
特に印象に残っているのは7月22日、メットライフドームで行われた楽天戦。8回に福山博之投手から打った右中間へのタイムリースリーベースだ。ちょうどこの試合は新潟から家族が観戦に来ていただけに「家族の前で打てて良かったです」と笑顔を見せる。
今季はイースタン・リーグで56試合に出場し、打率.238という結果だった。この話を向けると綱島は悔しそうな表情を浮かべた。
「肩をケガして試合に出られない時期がありました。その期間はもったいなかったと感じています。肩をしっかりケアしていればもっと早く試合に出られただろうし、色々なピッチャーと対戦できたのに……」
1年目のシーズンを終え、課題はまだまだ多いと感じている。
「打撃では変化球への対応がまだまだ甘いし、守備では試合に出て全部捕れるかと言われたらまだ自信はない。課題は山積みなので一つ一つクリアしていきたいです」
バットを小刻みに動かす構えは、今はゆったりと動かすものに変わっている。その根底にあるのは「今までのままでは打てない」という考え。構えやボールの見方をガラッと変え、試行錯誤を繰り返している。
プロ2年目に向け「イースタンの試合に出ないことには1軍に呼ばれない。試合に出られるように守備、打撃などの全てでレベルアップし、早く1軍に行って活躍したいです」と意気込みを語ってくれた。自分の感覚を1日も早くつかむため、綱島の奮闘は続く。
(「パ・リーグ インサイト」武山智史)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)