侍U-12仁志監督が指導者に伝えたい指導理念「指導者ではなく子供に最適な指導」
子供たちに伝えるべき4点の「大切なこと」
また「大切なこと」として、下記の4点を子供たちに伝えることを提案し、「楽しかったかどうかは、終わった時に感じるもの」と説明した。
○勝つことを目標としよう
○精一杯プレーすること
○知恵と力を合わせること
○充実感を味わうこと(緊張感も)
「勝つことを目標にすること」と「勝利至上主義」は異なる。そして、「楽しい、面白い」という感覚は、勝利を求めて真剣にプレーし、充実感を味わう中で生まれてくるということだと話した。
仁志氏は最後に、講演のポイントをおさらい。
○指示を待つ子ではなく率先して動く「リーダー」を育成する
○指導側の満足な指導ではなく子供たちにとって「最適の指導」を行う
○「楽しいだけ」「厳しいだけ」ではなく「勝つこと」と「楽しむこと」を追求する
○目の前の子供たちだけへの指導ではなく、その向こう側へと続く指導(子供たちは将来指導者になった時に自分が受けた指導を踏襲しようとする)
「みんなで考えましょう。みんなで作りましょう。野球がある未来を。野球で育つ子供たちの将来を」と締めくくった。
現役時代は巨人、横浜のスター選手だった仁志氏だが、現在は理念も方法論も併せ持った日本野球の未来を担う「指導者」へと変身を遂げていた。
(広尾晃 / Koh Hiroo)