西武平井の登板ペースは歴代最多に匹敵? 久保田、藤川、浅尾らと比較

久保田氏が2007年に記録した前人未到のシーズン90試合は歴代1位

〇久保田智之氏(2007年)

7月末時点:55試合 3勝2敗29ホールド32HP 65回 67奪三振 防御率2.15
年間成績:90試合 9勝3敗46ホールド55HP 108回 101奪三振 防御率1.75
タイトル:最優秀中継ぎ投手

 当時の球界を席巻したリリーフトリオ「JFK」の一員として活躍した久保田氏は、2005年にクローザーとして27セーブを記録し、チームのリーグ優勝にも貢献した。しかし、翌2006年にケガもあって抑えの座を藤川に譲り、自身はセットアッパーに配置転換。そして迎えた2007年、久保田氏は開幕からフル回転の投球を見せていく。

 3月に1試合(防御率0.00)、4月に12試合(防御率1.62)、5月に15試合(防御率4.11)、6月に12試合(防御率0.59)、7月に15試合(防御率2.55)と序盤からコンスタントに登板を重ね、やや調子を崩した5月以外は安定した投球を披露。前半戦が終わった段階で55試合、29ホールドと一般的な中継ぎ投手なら1年間で記録するレベルの成績を残していたが、この年の久保田氏はここからさらにギアを上げ、前人未到の領域へと突入していく。

 登板過多による疲労も懸念される中で、8月は17試合で防御率0.46、9月は16試合で防御率1.89、10月は2試合で防御率0.00と、終盤戦に入ってからさらに調子を上げる驚異のタフネスぶりを発揮。最終的にNPB史上最多となる90試合に登板し、リリーフながら投球回も3桁超え。防御率も1点台と安定感も抜群で、まさに球史に残る快投を繰り広げた。

「火の玉ストレート」で大ブレークを果たし現在も活躍する阪神藤川

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