西武平井の登板ペースは歴代最多に匹敵? 久保田、藤川、浅尾らと比較
年間を通してフル回転を続けた投手たちのその後の成績は…
平井の7月末で53試合という登板数は、久保田氏の55試合、藤川投手の54試合に匹敵する数字となっている。この2名がシーズン登板数の1位と2位であることを考えれば、平井はまさに記録的なペースで登板を重ねているとも言えそうだ。
年間を通してフル稼働した投手が翌年以降に成績を落としてしまうことは、プロ野球の世界では決して珍しくない。実際、先述した稲尾氏、久保田氏、浅尾氏の3名は、いずれも故障で投手としての寿命を縮めてしまっている。しかし、藤川はその後も長年リリーフ投手として活躍を続け、米球界挑戦やケガからの復活を経て、現在も阪神の救援陣を支える存在となっている。
はたして平井は、疲れの見えてくる終盤戦を乗り切ってキャリアハイのシーズンを送ることができるか。そして、勤続疲労が心配される来季以降も、継続して活躍を続けることができるだろうか。稲尾氏が持つ球団記録の更新も見えてきた新時代の鉄腕が今後も元気に投げ続けてくれることを、多くのファンが願っていることだろう。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)