DeNA関根、メキシコ3か月武者修行で掴んだ自信「すごく楽しみなシーズンになる」

ヤキス・デ・オブレゴンでプレーしたDeNA・関根大気【写真:球団提供】
ヤキス・デ・オブレゴンでプレーしたDeNA・関根大気【写真:球団提供】

メキシコ武者修行で「1勝に対する重みが変わりました。支えてくれる人たちのおかげで野球ができる」

――収穫になったことはありましたか?

「打撃で結果が出る時、出ない時がありましたが、結果が出ない時の課題は、日本で気付いていたこと以外のことも見つかりました。感覚的なことなので口で説明するのは難しいですが、調子が悪い時の修正の引き出しが増えたことは良かったですね。去年は日本では1軍で全然数字を残せなかった。メキシコに行って、最初結果が出なかった時にいろんなことを試した中で、最終的にファームでやっていた自分の打ち方に変えたことで数字が上がっていったんです。自分が変えないといけないこと、変えなくていいことがそれぞれ何なのかがすごく分かったので、メキシコに行って実戦をやってよかったなと思いました。今年やっていくべきことはこれだ、という道が見えた期間になりました」

――向こうの打者を見て感じたことは?

「1人1人いろんな打ち方があって、見ていてすごく勉強になりました。逆方向に飛ばせる選手がいたり、逆に筋肉があっても飛ばない選手もいたりした。その差は何なんだろう、といろいろ考えながら見ていました。それによって、自主トレで試してみたいことも増えました。MLBのパドレスでプレーしているチームメートのルイス・ウリアス遊撃手なんて、僕よりも身長が小さいのに逆方向に大きな当たりを打っている。もちろん打ち方もありますが、身体能力、人種の違いだけじゃないんだなということを知れた。ということは、自分にもチャンスがあるし、まだまだ伸びしろがあるんだなと思うことができました」

――メンタル面でプラスになったことはありましたか?

「(一時は打率が3割を超えたものの)最後は数字を上げきれなかったですが、それには原因がいくつかあって、その時その時でその原因が何なのか、やりながら気づけたこともありました。日本で6年間やってきたことで培った引き出しとは別に、メキシコに行っていろんなことを知って引き出しが増えました。分かったのは、自分が欲を出してしまうと、結果が出ないということ。打席で頭の整理ができていたか。そこがすごく大事だなと思いました。それがうまくいっている時はヒットが出なくても内容がいい。逆に、それができていない時は欲を出してしまっていた。でも、そこは絶対に無くすことができる部分。欲はどうしても出てしまうものですが、それをいかに少なくしていくかが大切だと改めて感じました。メキシコのウインターリーグは日本のシーズンと比べて期間が短いので、そういう所を少しでも少なくしていかないといけないなと思いました」

――メキシコの投手の印象はいかがでしたか?

「自分が考え過ぎたら結果が出なかったことがすごくありました。向こうの投手は裏をかいてくることがなく、『えっ、ここでこうくるか?』と思うくらい、本当にストレートな配球が多かったです。『あいつだったら、これでいけるだろ』くらいの感じで、どの投手も自信を持って、打者を見下して投げてくる。準備の仕方が大事だなと思いましたし、1球目から自分のスイングができないと、相手は見下して投げてくる。その中で自分も真っ向勝負で振っていくことが大事だと思いました。配球に関しては日本と多くの違いがありました」

メキシコでは凡打でも「ファンの方が声をかけてくる。優しいファンの人たちに助けられました」

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