ロッテ藤原、鷹牧原、オリ福田…昨季初めて「開幕スタメン」を掴んだ選手の現在地は?

オリックスは6球団で最多の4選手が初の開幕スタメン入り

【オリックス】
○福田周平内野手
135試合492打数123安打2本塁打38打点30盗塁 
打率.250 出塁率.342 OPS.651

 プロ入り2年目にして主将を任され、開幕戦でも「1番・二塁手」としてチームの先陣を切った福田。一時的な登録抹消こそあったものの、年間を通してチームを引っ張り、自身最多となる135試合に出場した。走攻守に気迫溢れるプレーが光った昨季を経て、今季はチ6年ぶりのAクラス入りに臨む。

○西浦颯大外野手
77試合220打数43安打1本塁打18打点8盗塁 
打率.195 出塁率.239 OPS.494

 高卒2年目ながら、自身初の開幕スタメン入りを果たした西浦。3、4月で外野の一角としてポジションをつかむと、上位打線の一角として打線に定着した。しかし、5月、7月と故障による離脱が相次ぎ、キャリアハイではあるものの、77試合の出場にとどまった。シーズン序盤の活躍は確かなものがあっただけに、今季はコンディションを整えて1年通じての出場を果たしたいところだ。

○頓宮裕真内野手
28試合91打数18安打3本塁打10打点0盗塁 
打率.198 出塁率.204 OPS.556

 新人として唯一開幕スタメンを勝ち取った頓宮は、開幕戦から2安打2打点と結果を残して鮮烈なデビューを飾った。4月18日の日本ハム戦でプロ初本塁打を記録するなど、順調なステップを踏んでいたが、6月に右足の骨折が判明。シーズン終盤に怪我から復帰したが、1軍復帰はならなかった。期待のかかる大砲候補だけに、今季は飛躍の年としたいはず。1年を通して一軍での雄姿を見せたいところだ。

○小田裕也外野手
82試合180打数37安打3本塁打21打点9盗塁 
打率.206 出塁率.275 OPS.581

 社会人卒の5年目、30歳を迎える年に初の開幕スタメン入りを果たした小田。開幕2戦目にマルチ安打を放つなど結果を残したが、4月7日に左足を痛めて登録抹消となった。それ以降なかなか成績が上がらず、1軍と2軍を行ったり来たり。自身最多の3本塁打を放ったが、打率.206でシーズンを終え、安打数も昨年を下回るなど、悔しいシーズンとなった。台頭する若手との争いも激しくなる2020年の活躍に期待したい。

 2019年はパ・リーグ6球団で10人の選手がプロ初の「開幕スタメン」に抜てき。進境を示した選手がいる一方で、田中や西浦のように、多くの選手が怪我に泣かされる1年となった。栄えある開幕スタメンに選ばれた経験は今後に必ず生きるはず。彼らの活躍に期待するとともに、2020年に新たにその称号を手に入れる選手の台頭を楽しみにしたい。

(「パ・リーグ インサイト」成田康史)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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