高卒2年目は超一流への「分岐点」!? 松井秀、ダルビッシュ、大谷らがブレーク

大谷は投手で規定投球回に到達して11勝、打者で10本塁打&打率.274をマーク

〇大谷翔平投手(2014年、日本ハム)
投手成績:24試合、11勝4敗、155回1/3、179奪三振、防御率2.61
打撃成績:87試合、58安打、10本塁打、31打点、1盗塁、0犠打、打率.274、出塁率.338、OPS.842

 花巻東高校時代に160キロの速球を投じて話題となった大谷は、プロ1年目から「二刀流」として投手で13試合、野手で77試合に出場した。防御率4.23、打率.238とプロの壁に跳ね返されたが、続く14年には早くも能力の一端が開花。投手としては規定投球回に到達して11勝、野手としてもOPS.842と双方で一流クラスの成績を記録し、NPB史上初めて、10勝と10本塁打を同一年度に達成した選手となった。

 その後も二刀流として過去に類を見ない活躍を続け、15年には最多勝、最優秀防御率、、最高勝率の投手3冠を獲得。16年には投手で10勝・防御率1.86、野手で22本塁打・打率.322の大活躍でリーグMVPに輝き、投手と指名打者の2部門でベストナインに選ばれるという快挙を達成した。エンゼルス移籍後もその活躍は続き、18年にはアメリカン・リーグの新人王を受賞。19年には日本人史上初めてMLBでのサイクルヒットを記録している。

〇松井裕樹投手(2015年、楽天)63試合、3勝2敗、12ホールド、33セーブ、72回1/3、103奪三振、防御率0.87

 桐光学園高校時代に甲子園で1試合22奪三振という驚異的な投球を披露して注目を集め、プロ1年目の2014年は先発を務めた。27試合で4勝8敗ながら防御率は3.80で、投球回を上回る奪三振数(116回で126奪三振)と内容は及第点以上だった。抑えに転向したプロ2年目の投球内容はまさに圧巻。高卒2年目で防御率0点台、33セーブ、リリーフで100奪三振という数字を並べるだけでも、その活躍ぶりが伝わってくる。

 その後もリリーフとしてフル回転の活躍を続け、5年間で4度の30セーブ超えを達成。18年には史上最年少で通算100セーブに到達し、19年には自身初となる最多セーブのタイトルも獲得した。球界屈指のクローザーへと成長したが、20年からは再び先発に転向。開幕から先発を務めるのは1年目以来となるが、最終回という修羅場を幾度となく経験し、大きく進化した姿を新たな持ち場でも見せてくれるだろうか。

〇森友哉捕手(2015年、西武)138試合、136安打、17本塁打、68打点、0盗塁、0犠打、打率.287、出塁率.357、OPS.825

 大阪桐蔭高校時代から強打の捕手として注目されていた森は、プロ1年目の2014年に41試合で打率.275、6本塁打をマーク。翌15年には2年目にしてレギュラー定着。指名打者や外野手として出場を続け、規定打席にも到達した。16年の終盤戦には捕手に復帰したが、17年は故障の影響で38試合の出場にと
どまってしまう。

 守備の負担が大きい捕手に戻ったものの、卓越した打撃センスはより凄みを増していった。18年は正捕手として136試合で打率.275、16本塁打、80打点を記録し、リーグ優勝に大きく貢献。19年には打率.329、23本塁打、105打点とさらに成績を伸ばし、捕手として史上4人目の首位打者と自身初のリーグMVPに輝く。まだ24歳という若さでリーグ屈指の捕手となり、攻守両面で右肩上がりの成長を続けている。

オリックス山本は54試合に登板、32ホールドをマークした

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