日本で成功する助っ人の共通点は意外なところにも? OP戦と年間成績を比較する【前編】
レアード、バースは16年の日本ハム、ニールは19年の西武リーグ優勝に貢献
2018年シーズンに揃って2桁勝利を挙げたマルティネスとボルシンガーは、それぞれオープン戦では不振だったものの、シーズンに入ってからは安定したピッチングを続けた。防御率を見る限りではハーマン、ヘルメン、ブセニッツもオープン戦の時点では日本球界に適応しきれていなかったが、開幕後は安定感のあるリリーフとしてブルペンを支える存在となった。
一方、レアード、バース、ニールはオープン戦のみならず、レギュラーシーズンに入ってからもしばらくは本領を発揮できずに苦しんだ。しかし、徐々に日本球界に適応していくと、1軍の舞台で活躍を見せてチームに欠かせない存在となっていく。レアードとバースは2016年の日本ハムのリーグ優勝に、ニール投手は2019年の西武のリーグ優勝に、それぞれ大きく貢献を果たしている。
人数的な内訳に目を向けると、投手7名、打者1名と、2015年のレアード選手以外は全て投手という極端な構図となっていた。レアード選手の事例は5シーズン前の2015年ということを考えると、直近4年間の例はいずれも投手ということでもある。