日本で成功する助っ人の共通点は意外なところにも? OP戦と年間成績を比較する【前編】

オープン戦とレギュラーシーズンの成績がほぼ一致した選手も

 続けて、残念ながらオープン戦とシーズンの双方で、期待通りの活躍を見せることはできなかった選手たちについても紹介したい。

2015年
ウェイド・ルブラン投手(西武)
オープン戦:2試合 0勝1敗 7回 4奪三振 防御率6.43
年間成績:8試合 2勝5敗 44.2回 26奪三振 防御率4.23

ミゲル・メヒア投手(西武)
オープン戦:3試合 0勝0敗 3.1回 2奪三振 防御率8.10
年間成績:4試合 0勝0敗 3.2回 4奪三振 防御率14.73

2017年
アレクシス・キャンデラリオ投手(西武)
オープン戦:2試合 0勝1敗 3.1回 3奪三振 防御率13.50
年間成績:1試合 0勝1敗 3回 6奪三振 防御率21.00

カイル・ジェンセン内野手(ソフトバンク)
オープン戦:13試合 31打数5安打 2本塁打2打点 打率.161 出塁率.188
年間成績:6試合 12打数1安打 1本塁打1打点 打率.083 出塁率.214

2018年
オズワルド・アルシア外野手(日本ハム)
オープン戦:9試合 26打数6安打 1本塁打3打点 打率.231 出塁率.310
年間成績:89試合 284打数63安打 14本塁打43打点 打率.222 出塁率.315

ニール・ワグナー投手(西武)
オープン戦:7試合 1勝1敗 7回 5奪三振 防御率5.14
年間成績:36試合 2勝1敗9ホールド1セーブ 32回 24奪三振 防御率4.22

エドガー・オルモス投手(ロッテ)
オープン戦:2試合 0勝1敗 7回 5奪三振 防御率7.71
年間成績:2試合 0勝2敗 7回 5奪三振 防御率7.71

マット・ドミンゲス内野手(ロッテ)
オープン戦:8試合 19打数3安打 0本塁打0打点 打率.158 出塁率.158
年間成績:37試合 84打数16安打 7本塁打16打点 打率.190 出塁率.269

2019年
ケニス・バルガス内野手(ロッテ)
オープン戦:14試合 42打数4安打 3本塁打5打点 打率.095 出塁率.174
年間成績:35試合 84打数15安打 1本塁打6打点 打率.179 出塁率.324

 こちらは全部で9名と、オープン戦の不振からレギュラーシーズンで巻き返しを見せた選手(8名)とほぼ同じ数字となった。アルシアやドミンゲスのように、好調時には本来の実力の片鱗を垣間見せた選手は存在したが、残念ながらオープン戦の段階から日本球界に適応できずに終わってしまった選手も少なくはなかった。

 また、アルシア、ドミンゲス、バルガスはMLBの舞台でも一定の活躍を見せた実績の持ち主だったが、残念ながら日本球界では期待通りの活躍は見せられず。一方、様々な国のリーグを渡り歩いてきたキャンデラリオや、台湾球界でクローザーとして活躍したメヒアのような興味深い経歴を持つ投手たちも存在したが、それぞれNPBには適応しきれなかった。

現在のパ・リーグはオープン戦でつまづいた助っ人野手に厳しい環境だが……

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