日本で成功する助っ人の共通点は意外なところにも? OP戦と年間成績を比較する【前編】

現在はロッテでプレーするブランドン・レアード(左)、西武のザック・ニール【写真:荒川祐史】
現在はロッテでプレーするブランドン・レアード(左)、西武のザック・ニール【写真:荒川祐史】

新助っ人にとって、開幕前の期間は重要なものとなるが……

 NPB初挑戦の外国人選手たちにとって、シーズンが始まるまでの期間は、日本球界に慣れるという意味でも重要なものとなる。だが、オープン戦では結果を残せなかったものの、レギュラーシーズンに入ってからは大きな活躍をしてみせた助っ人たちも、過去には多くいた。もちろん、オープン戦の段階から日本球界に適応して好成績を残し、そのままシーズンにおいても活躍を見せた選手たちもまた存在した。

 その一方で、オープン戦では好成績を残したが、開幕後は苦しいシーズンを送った選手や、オープン戦とシーズンの双方で日本球界に適応できないまま終わってしまった選手もいる。残念ながら本来の実力を発揮しきることなく、日本球界を1年で去ることになってしまった外国人選手たちの数も少なくはない。

 以上のように、オープン戦での成績とシーズンでの成績がある程度リンクする場合とそうでない場合があるが、その内訳はどのようなものになっているのだろうか。今回は、直近5年間のパ・リーグにおける、過去にNPBへの在籍歴のない新外国人選手のオープン戦での成績と、同年のレギュラーシーズンで残した成績を比較していこう。

 なお、今回の記事では「投手:防御率3点台以下、野手:打率.270以上、あるいは4本塁打以上」という条件を満たした選手をオープン戦で活躍したと定義し、同様に「投手:防御率4点台以上、野手:打率.240未満」の選手をオープン戦で活躍できなかったと定義している。

 同様に、レギュラーシーズンでの活躍の基準は、「投手:シーズン9勝以上、あるいは30試合以上に登板して防御率3点台以下、野手:打率.270以上、あるいは30本塁打以上」を満たした選手を活躍できたとし、「投手:防御率4点台以上、野手:打率.230以下」の選手を活躍しなかったとして定義する。

オープン戦で苦しみながら、シーズンで巻き返した選手たちの内訳は?

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