史上初3球団での最多勝に期待 楽天・涌井秀章が歩んできた“エース道”
プロ16年目は開幕3連勝、上々のスタートを切った
今回取り上げた数々の実績が裏付ける通り、2020年でプロ16年目を迎える涌井は、まさに酸いも甘いもかみ分けてきた、百戦錬磨の右腕だ。しかし、高卒1年目から1軍で出場機会を得て、2年目には早くもローテーションに定着して12勝を挙げたという台頭の早さもあり、年齢的には今年の6月で34歳とまだまだこれからというところでもある。
2020年の初登板となった6月24日の日本ハム戦で、さっそく7回2失点の好投を披露。与えた四球はわずかに1つと持ち味の一つであるコントロールの良さも発揮し、移籍後初登板を幸先よく白星で飾った。そして今季2試合目の登板で古巣・ロッテと対戦。5回を5安打7奪三振1四球2失点と粘投。ソフトバンク戦では5回10安打6失点と苦しみながらも、大量リードに助けられて開幕3連勝を飾った。杜の都での挑戦は、まずは上々の滑り出しを見せたと言ってよいだろう。
自身3球団目となる楽天でもこれまで同様の活躍を続け、長年にわたって積み上げてきた数字を、今後さらに更新していくことができるか。新天地で迎える涌井の挑戦に、今後も注目していく価値は大いにありそうだ。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)